再度の職場復帰に期すもの

療養生活
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一度目の職場復帰は非常に協力的であった職場も再休業についてはかなり厳しい取扱いとなるようです。
3月の復職審査会の結果では前回(H17)の復職時と今回を執拗に比較され最終的に信用できないので復職不可となりました。
振り返ってみると、年明け後にようやく復職のことを意識し始めましたが考えがまとまらずにいたところへ職場上司から妻が呼び出されて復職の可能性を問われたことに過反応してしまい無計画に復職を申し出てしまった結果、復職不可と判定されてさらに立場を悪くしてしまいました。
再休業を開始当初はうつ状態でしたが、徐々に躁転してこれまでに経験がない躁状態で逸脱行為を行ってしまったり、内科系疾患で3回入院するなど、3月までの1年間は要治療期として経過したように思います。

【要治療期のチェック】
OK 信頼して相談できる主治医が見つかった
OK 休養や服薬の必要性が理解できる
OK 睡眠を十分にとり起床もできる
OK テレビをみたり雑誌を読める
OK 食事をおいしく食べることができる
OK 体調面の不調が軽減された

4月から休職延長となり引き続き自宅療養を続けることになりましたが、身体的にも精神的にも回復して安定しているものの逆にこれまで考えなかった職場のことを意識するようになりました。
いつまでも休んでいることに罪悪感を感じたり、復職しようとしてもまた復職不可となるのではと不安になったり、運よく復職しても仕事で失敗してしまう夢をみてしまいます。
早く職場復帰しなかればと焦燥感にかられますが復職のタイミングがわからなくなってしまいました。
4月からのこの時期をリハビリ期として心身のエネルギーを十分に蓄えて自身と自尊心を回復させて職場復帰につなげることが大切だといいます。
要治療期を過ごした期間が長いほどリハビリ期も十分にとる必要があるといいますので、焦る気持ちを抑えて慎重に過ごす必要がありそうです。
リハビリ期では体力、集中力、注意力、持続力のような職場で働くための機能を回復させる必要があり、週3回程度、図書館へ出かけるような外出訓練を行うリワークプログラムを考えるとよさそうです。
現在、ようやく散歩に40分程度出かけるようになっただけなので、これからは計画を立ててやれる範囲で負荷をかけていく必要があると感じました。
3月までの要治療期にも職場との接触で過反応して病状が悪化していましたが、いまでも職場から連絡があると数日間は気持ちが乱れてしまったり、仕事に関連するニュースをみても複雑な気持ちになり落ち着くことができません。

【リハビリ期のチェック】
OK 主治医と職場復帰に向けた話ができるようになった
OK 薬の副作用がなく自分に合った薬がみつかった
OK 活動記録を毎日つけ客観的に評価できる
OK 規則正しい生活を送り就寝や起床時間が安定してきた
OK 買い物などで外出しても疲れが残らなくなった
-  仕事に関連するニュースをみても気持ちが沈まなくなった
OK 新聞や書籍を理解して集中して読むことができる
-  職場の関係者とのやり取りを抵抗感なくすることができる

職場復帰の時期がいつ頃になるのか現段階でははっきりしていませんが、先日の診察で主治医からここで焦って復職してもまた休職することになれば仕方ないので少なくともあと1ヶ月様子をみましょうといわれています。
前述したリハビリ期とこの職場環境調整期の間くらいにいるのかなと思います。
職場復帰のための体力や職務遂行能力が十分に回復したら職場復帰のための最終調整を進めることになりますが、勤務日の通院や勤務軽減は認めないとする職場側の意向は主治医意見と相反するものであり、このままでは再び復職不可と判定されてしまいます。
先行して内科系の診察日を土曜日に変更してもらい、精神神経科の診察日も復職後は土曜日に変更してもらうことにしました。
復職後1ヶ月は半日勤務が望ましいとされていましたが、新しい主治医は3時間程度でもいいのではないかとしており、このままでは職場では復職不可とするので、診断書作成前に職場の意向を主治医へ十分に説明して主治医意見の削除をお願いする必要がありそうです。

【職場環境調整期のチェック】
-  職場から職場復帰について許可が下りた
-  産業医などと今後の通院予定等を相談した
-  職場復帰支援プランが作成された
-  主治医と職場復帰後の治療計画を相談した
OK 病気を発症した経過を自分なりに考察できた
OK 自らの再発の兆候を理解している
OK 自分の体調を家族へ話すことができる

なお、これまでの休業経過等は次のとおりです。
2008. 4 人事異動の翌日から再休業
2008. 5 自宅療養中に徐々に躁転
2008. 6 職場上司の呼び出しに過反応
2008. 7 職場上司の主治医訪問で躁状態が悪化
2008. 8 入院(糖尿病)
2008. 9 躁状態で逸脱行為(職場へ謝罪)
2008.10 うつ状態(逸脱行為を反省)
2008.11 入院(狭心症)
2009. 1 休職延長願提出(職場上司の督促に早めに提出)
2009. 2 休職延長願を撤回、復職願提出(職場上司の妻呼び出しに過反応) 
2009. 3 入院(クッシング症候群疑い)、復職審査会(復職不可)、休職延長願再提出
2009. 4 外来診療担当医の中から新たに主治医決定
(その他)
・療養経過報告書(3ヶ月ごと)
・復職予定時期(現段階では未定、休職期間は9月まで承認済)
・心血管腎内分泌科及び糖尿病代謝科の受診曜日を水曜日から土曜日に変更
・精神神経科の受診曜日は復職後に木曜日から土曜日に変更
【参考】
「うつ」からの職場復帰のポイント(精神科産業医吉野聡・松崎一葉著)

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