こころの健康相談持参メモ

カウンセリング
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(こころの健康相談概要)
1 主催
  市保健所(月1回開催、予約制)
2 相談日時、場所
  平成20年9月30日 午後1時から午後2時まで 市保健所内
3 相談対応者
 (1) 市保健所保健師20分:問診20分
 (2) 市保健所嘱託精神科医(市内精神科単科病院長):相談40分
(持参メモ)
1 相談者氏名(年齢)及び家族
  ○○○○(○○歳)、妻
2 職業
  ○○(病気療養中H20.4.2〜H21.3.31予定)
3 病名及び通院先

4 療養期間

5 処方薬(H20.9.19現在)
  リーマス錠200mg×4T/day
  デパケンR錠200mg×6T/day
  ワイパックス錠0.5mg×2T/day(断薬予定、減量中)
6 精神疾患を発症した背景
(1) 人事異動や引っ越しなどの環境変化に弱く、精神科受診前にも人事異動のたびにうつ状態を繰り返していたこと。
(2) 連日朝6時頃に職場へ出勤したり、土日祝日、盆休暇及び年末年始等にも勤務し、仕事が手放せない強迫性障害ともいうべき完璧主義を長い間続けてきたこと。
7 発症経過
(1) 職場管理者の異動に伴う既定方針の大幅な方向転換、職場上司の執拗な叱責で眠れなくなり、ついに出勤できなくなりました。この職場上司から病気休暇中に自宅へ再三にわたり「趣味を持て、旅行に行け、根性がない。」などと電話がありました。復職後も職場の個室に毎日呼ばれて叱責されて耐えられず二度目の病気休暇を取りました。
(2) ○○に転勤となりましたが、漠然とした不安に襲われて着任後10日足らずで病気休暇を取りました。治療中に多弁、不眠を指摘されて、双極性障害の治療を開始しました。復職後、1ヶ月半日勤務を続け、フルタイムとなり、徐々にアイディアが湧き出て職場表彰も受けましたが、攻撃的な仕事ぶりとなり、職場上司や他部署と衝突するようになりました。
(3) この4月に○○内で以前勤めていた職場へ転勤となり、異動初日のみ勤務しましたが、不安に襲われ4月2日から病気休暇を取りました。職場上司から「療養中の者は1年で配置替えする、使い物にならない者を置いている余裕はない、療養理由が職場にないことを確認するため突然だが面談する、療養報告がない、職場管理者には内緒だが診察に同席して復職条件を調整する。」などの度重なるプレッシャーがあり、毎日何か連絡があるのではないかと療養している気がしませんでした。
(4) 職場上司が職場管理者に内緒で復職条件を決めるため、一方的に診察での同席を求めて四者面談(主治医、職場上司、本人及び家族)を行い、立場の違いや守秘義務などから渋る主治医と職場上司が診察室でぶつかり、その影響で転院せざるを得ませんでした。転院したことで療養期間を延長したのですが、職場上司は「サービスでやった。善意なのに何が悪い。」といい、職場管理者は「あなたたちは誤解している。」とし、こういう気持ちも病気のせいと考えているようです。
(5) そうしたストレスもあったせいか、これまで経験したことのない躁状態の症状の中で投書(メール)を○○などに送付してしまいました。我にかえり職場管理者に謝罪したところ、職場管理者から「病気の影響だろう。」と許容してくださいました。投書はすべて取り下げましたが、○○から○○の件について詳細をもっと教えてほしいなど反響がありました。
(6) 以前の精神科クリニックでは気分安定薬に加えて長期間さまざまな抗うつ薬を処方されていましたが、転院先では気分安定薬中心の処方としています。
8 現在の療養状況
通院と服薬はかかさないよう気をつけています。多弁と不眠、攻撃性もピークを降りてきているように感じます。食事は毎日3回決まった時間にとるようにしています。睡眠時間も3時間くらいとれるようになりました。
新聞は毎日ではありませんが少しは手に取るようになりました。テレビ番組は以前に比べればみるようになりました。これまで早朝散歩を行っていましたが、投書の件以降はほとんど外出していません。
9 職場復帰の意欲低下
(1) 現状
これまで3回病気休暇を繰り返していましたが、今回の4回目は初めて休職期間に入ります。以前の病気休暇中には早く復職したいと焦ることが多かったのですが、療養が長引いているせいか、職場復帰の意欲が低下しています。このまま退職したいと頭をよぎることがあります。
このまま退職しても将来の生活が不安です。素直に職場復帰したところでまともに仕事ができる自信もありません。休職期間は10月3日から来年3月31日までの6ヶ月承認をいただきましたが、現状どおり給与(勤勉手当以外の手当を含む。)の8割が支給される来年10月初旬まであと6ヶ月休職期間を延長したいと考えるようになりました。休職期間延長の手続きを行う来年2月に主治医と相談してみたいと思います。
(2) 原因
ア これまでも人事異動直後にうつ状態となり、病気休暇に入り、職場復帰するパターンを繰り返しており、これからも同じような気分の波が大きくなっていくことが不安であること。
イ せっかく職場復帰しても落ち着いてくると問題点をみつけては攻撃的に改善しようとする姿勢が強く出てきて、今後も職場へ迷惑をかけることになる恐れが強いと心配であること。
ウ 療養期間中に激しい躁状態の中で投書(メール)を送付したり、外出先でけんかするなど尋常ではない迷惑行為を行っており、自分自身が壊れてしまったような感覚が出てきていること。
エ 療養期間が長期に及んでおり、いまさら職場へ戻ってもうまく馴染めないだろうし、それなら休職期間で休めるだけ休んでその後のことはあとで考えたいと投げやりになってしまうこと。
オ 職場は労働の対価を受ける場であるにもかかわらず、職場復帰の自信のなさや就労意欲の低下を徐々に職場のせいにしていること。
10 相談内容
(1) 休職期間の延長
ア 今年4月から来年3月まで病気療養中ですが、職場復帰の意欲低下があることから、来年9月までの1年間、休職期間を延長したいと考えています。休職期間はその後2年間ありますが、将来的なことは後日考えようと思います。
イ 休職期間の延長は権利とも受け取れますが、職場や主治医からずる休みと判断されることも考えられます。この場合、本人の意に反して職場復帰するか、退職するかしかなく、不安が募ります。
ウ 療養が長引けば職場復帰が難しくなることが考えられます。職場に頼ったり、期待せず、労働の対価を得る場としてようやく理解できるようになりました。これからは療養に専念して職場復帰の意欲が湧くのを待ちたいと思います。
(質問1)
(ア) 休職期間は来年3月までですが、職場復帰の意欲が低下しているときは、休職期間の延長手続きを進めてもよいものでしょうか。
(イ) 主治医は現段階で休職期間の延長は必要ないと考えていますが、休職期間の延長手続きの際、診断書の作成に応じないときは職場復帰するしかないでしょうか。
(ウ) 毎年4月に人事異動がありますが、職場復帰の時期は転出転入のある4月がよいのか、それとも10月頃にずらしたほうがよいのでしょうか。
(エ)療養中に様々な職場とのトラブルがあったこと、着任後1日しか勤務していないことなどから、職場復帰しづらいのですが、どのように対処すればよいでしょうか。
(2) 職場とのかかわり
ア 職場上司から個人的な呼び出し、診察室への同席、1年間での配置替え、療養報告の催促等のプレッシャーがあり、これまで療養報告を週1回の通院の都度、生活状況を含めて逐一報告してきましたが、先日、家族からこの話をしたところ、職場管理者から「必要な都度でよい、誤解しないように。」と連絡がありました。
イ 今後、逐一報告することは中止し、療養経過報告書(9月、12月、3月)、人事異動身上調書(12月)、休職期間延長願い及び診断書(2月)などに限り、報告したいと考えています。
(質問2)
(ア) 療養に専念するためしばらく職場と距離を置いてもよいものでしょうか。
(イ) 最低限1ヶ月に1回くらいは療養報告をしなければならないでしょうか。
 
(3) 通院治療
ア 主治医は統合失調症の専門医と称しており、市立病院を早期退職後、統合失調症の治療を目的として、3年前にリハビリテーション施設を併設した県内初のもりおか心のクリニックを開設しました。患者の中心は統合失調症であり、双極性障害については関心がないようです。
イ 診察時に相談したいことをメモにして主治医に手渡していますが、話題にふれることはありません。処方もこちらから尋ねないと変更することはありません。パソコンばかりみてほとんど話をすることもありません。
(質問3)
(ア) 通院間隔を月1回に変更してもよいものでしょうか。
(イ) 双極性障害の治療先としてふさわしいところがあれば転院を考えたほうがよいでしょうか。
(ウ) 市内のクリニックは紹介状がないと転院を受け入れてくれませんし、休職期間延長の診断書ほしさの転院といわれかねないので、現状であきらめるしかないでしょうか。
(エ) 診察時の主治医との会話を大切にしたいときはどのようにすればよいでしょうか。
(4) 退職と障害年金
ア 職場復帰の意欲低下が続いく場合、もしかすると休職期間満了後の退職もあり得ると考えています。再就職も難しいことから、今後の生活に大きな不安があります。
イ このような状況で障害年金を申請できるのか、障害年金が決まってもそれだけで生活ができるのか、先行きがみえません。
(質問4)
(ア) 退職すれば障害年金を申請することはできるでしょうか。
(イ) 障害年金の申請対象となるのは精神科初診のうつ病、その後に双極性障害のいずれからとなるのでしょうか。
(ウ) 過去に治療を受けたクリニックの主治医とのトラブルで転院したことがありますが、診断書の作成に支障はあるでしょうか。

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